あきらめないで!膵臓がん
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本邦で膵臓がんに使用の認可は、5-FU、塩酸ゲムシタビン(ジェムザール)、ティーエスワンです。残念ながらこれらは夢の薬ではありません。一般に固形がんでは腫瘍局所に抗腫瘍効果に十分な薬剤デリバリーが困難で、抗がん剤が効きにくいとされます。その中でも膵臓がんは、特に抗がん剤に抵抗性が強いがんです。腫瘍局所への薬剤デリバリーを高めるためには、薬剤投与量を増やしその血中濃度を上げる必要がありますが、化学療法は、骨髄抑制や消化器症状を中心に副作用がでやすいため、十分な注意が必要です。膵臓がんへの有効性を高めるため、さまざまな工夫が行われています。





膵臓がんに遠隔転移、特に予後不良な肝転移が出現した場合、転移巣への薬剤デリバリーを高めながら副作用軽減を図る1つの方法として、肝動注化学療法があります。動注化学療法では、ねらった部位に抗がん剤を送り込むことができます。

例えば、切除不能膵頭部がんの原発巣と肝転移巣を抗がん剤で治療したい場合、右上図のように動注カテーテルを留置して総肝動脈から流せば、肝臓と膵頭部へと選択的に薬剤が流れます。動注カテーテルはソケイ部の皮下に留置された小さな装置とつながっていて、ここに針をさすことで、肝臓と膵頭部の病変を治療することが可能です。全身化学療法と比較して副作用が大幅に軽減できますので、効果が良好な場合でも副作用出現によりやむなく治療中断という残念なことにもなりにくいようです。

しかし動注化学療法にも内視鏡写真で示すように十二指腸炎などの副作用があります。これは、外科治療の併用(バイパス手術中に施行する幽門側胃切除)で回避することが可能です。









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